榊の取扱方法ポイント
水上げのポイント
綿に水を含ませ切り口に巻いてあるものがありますが、残念なことにこれは長く水を吸い上げません。サカキの葉が落ちるのは、水が切れる場合がほとんどです。まず枝を切ると水が逆流するのをサカキ自身が防ぐため、自然に道管が塞がれ黒ずみます。サカキをカートンから取り出し水に入れる場合は、この切り口を1-2センチ、中心に緑色の部分が見えるまで切ってください。これをしないと水は上がりやすくありません。
店頭陳列時のポイント
サカキは温度が上がるとエチレンガスを放出します。そのため葉の部分がバケツなどの容器で周りを囲まれるとエチレンガスの影響を受け茶色に変色しやすくなりまる葉の部分は極力容器の縁から上になるように置いてください。
保管する場合のポイント
温度
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変色までの時間
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40℃
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約5時間
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30℃
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約24時間(1日)
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20℃
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約48時間(2日)
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10℃
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約96時間(4日)
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0℃
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16日以上
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サカキは輸送用のカートンに入っているときはできるだけ低温で保管してくだい。カートンのまま摂氏30℃で保管されますと1日でエチレンガスの影響で全滅します。20℃だと2日、10℃だと4日です。ちなみに0℃だと16日間保存できます。夏場の常温での輸送では40℃を超えることがありますが、この40℃だと4時間40分で蒸れてしまいます。カートンの中心温度が50℃だと、わずか17分全滅します。(右表)
新芽のシーズンいついて
サカキは毎年4月ごろ新芽のシーズンに入ります。このシーズンになると新しい葉っぱが出てきて古い葉っぱが落ちやすく、一年を通じて管理が一番難しいときです。
輸送中に新しい葉っぱが伸びてきますが、この間カートン内だと光合成ができないので赤茶けた新芽になることがあります。この葉は、弱い太陽光線の下では光合成を始め緑色に変化します。新芽はとても弱く、傷つきやすく、しかも過度の湿度では病気にかかりやすく、また腐りやすいので、カートンが到着したらすぐにカートンから出してください。新芽シーズンは多くの在庫を持たないようにするのもロス消減のコツです。
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